地元の木と人で建てたいーT邸
農業を基本に据えた生活を送ろうとされていた T さんは、家も土間のある農家風を希望されました。具体的には、土間のある石場建て平屋で、瓦葺き屋根、土壁造りの伝統木造家屋です。
また、材木は親しくしている林業家の山主さんの樹を、伐採からお願いして使いたいとのご希望だったので、手入れの行き届いた山の木を伐採し、一年間自然乾燥し、使わせていただきました。 そして、各種工事もその地の縁をできるだけ大事にして、主に地元の職人さんに依頼することになりました。
土壁は、土づくりから、竹小舞掻き、荒壁塗りまでを、友人たちの手も借りながら出来る限り建て主サイドで施工し、仕上げ塗りはプロに依頼するという方針で進みました。外壁の杉下見板の柿渋は T さんが塗られました。
なお、木の伐採は時期の調整ができたため、全てではありませんが新月伐採ができました。
南面の屋根には太陽光発電パネルを設置しています。暖房は、ほぼ薪ストーブと囲炉裏のみです。
耳を澄ます 縁を結ぶ
ときがわ
都幾川木建
ときがわもっけん
(旧高橋木造建築研究所)
木造建築士事務所/埼玉県知事登録 (6)第50号
一般建設業許可/埼玉県知事許可 (般-1) 第46608号