終了した行事です

 



在ときがわ 三人展    「伝統技法に根ざして」  平成26年.10.31~11.4

 在ときがわ三人展は、おかげさまで多くの来場者を迎え、無事終了致しました。

 

 一階は江戸友禅、木漆工芸、建築のメイン会場とし、二階は「木の家ネット・埼玉」巡回展の展示をしました。普段ほとんど目にすることのできない伝統技術の粋をこらした美しい作品も、身近に接して体感していただける展覧会となりました。

 

 11月2日の座談会には50名をこえる方々の参加をいただき、それぞれの分野での現状報告と、今後の課題を話し合うことができました。日本文化全体の衰退の流れや法規制による製作環境の低下、その中で職人、業者が減っていき、それに伴って道具や機械を作る人も減っていく過程も話され、多くの人から共感をいただき勇気づけられました。

 ご参集いただいた皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。



催し物のご案内

在ときがわ 三人展    「伝統技法に根ざして」
 星野総次郎       友禅染(江戸友禅) 
 山本冨士雄/霞工房   木漆工芸(指物、挽物、曲物)
 高橋俊和/都幾川木建  木造建築(伝統構法) 

 

【日時】平成26年10月31日(金)~11月4日(火)   午前11:00~午後6:00

【会場】樹の家(都幾川木建)      比企郡ときがわ町西平843  ℡0493-67-0868

◇併設展示  

木の家ネット・埼玉 第20回

「彩の国 木の家づくり巡回展」

 

県内で伝統木構法による家造りをおこなう会の巡回展です。国産木材の活用と職人の技の伝承、発展を願い、「木の文明国」日本の未来をみつめます。

◇作者三人を囲む◎座談会

「伝統技法の基層を見つめる」

「暮らしの中の息づかい」

【会場】樹の家(都幾川木建)  

【日時】平成26年11月2日(日) 

                 午後2:00~4:00

入場無料です。席数に限りがありますので、できましたらご予約をお願い致します。



この度、都幾川木建「樹の家」を会場として、上記の催しを開くことになりました。
 伝統技法の仕事は、IT、グローバリズム全盛の時代にあっても、各分野で根強く存続しています。また、私たちの住んでいる地域では伝統農法としての有機農業を目指す人たちが除々に増えています。
  しかし、一般的にはこうした伝統と名の付く分野の仕事は、一部の特殊な分野として受け止められているというのが現実のように思います。では、この現実はいつから現実となったのでしょうか。それはそんなに遠い昔ではなく、少なくとも戦前には伝統的な手仕事は、まだまだ身近な存在として人々の生活の中に息づいていたはずです。
 敗戦後、この70年の間に人を取り巻く環境は激変し、その結果、伝統技法を使った仕事は減っていきました。都市部を中心に生活の場は工業製品で覆われ、人と自然、人と素材の間に断絶が広がり、同時に人と人の関係も希薄になりました。
  近代化の行き着く必然として、私たち現代人は「生きる力」を低下し続けているように思われます。  
 しかしそれでも、伝統の流れは絶えるわけではありません。長い時を越え、師から弟子へ、親から子へと多くの人の手によって伝えられ、様々な困難を経て鍛えられてきた技法の根底に流れる息吹のようなもの、あるいは自然と人間が素材を通して織りなす営みの持つ生命力は、まだ受け継がれ存続しています。
 今こうした時代にあって、伝統技法に根ざした仕事を続けることの意味と役割、その展望について、改めて焦点を当てて考えてみたいと思います。

   そして皆様には、慈光寺をはじめとする古い歴史と、のどかな自然、昔ながらの暮らしぶりが残るときがわの地にお越しいただき、ゆっくりとした時をお過ごしいただければ幸いです。
 座談会では、できれば様々な分野の方々と共に、いろいろな角度から交流を深められればと願っています。
 なお、同時併設展として「職人がつくる 木の家ネット」(伝統木構法の家のつくり手による全国組織)の埼玉グループによる建築巡回展も開催します。ぜひ足をお運び下さい。