「和する技術」と「総持ち」

 木造伝統構法は、この星の宝です。その根底には、和する精神と技術が息づき、人と家と自然の、共生と調和を生み出します。
  木を組むための、伝統の仕口は分かち合いの原理から生まれます。そしてそれらが集積され、支え支えられて一棟の家に結実します。そこには総持ちとしての生命力がやどり、人と建物と自然が〈まるごと〉として生きて行くのです。棟梁から棟梁へと受け継がれたこの伝統のスピリットを未来に引き継ぎたい。